この街道をあるくのブログを読んでくれている人からよく言われるのが、
「一体、この街道歩きをしている人は何者なの?」ということです。
そこで、遅ればせながら私の正体を明かします。
私は「サン・ジャックへの道」の配給会社クレストインターナショナルの代表です。
みずからヒット祈願で歩くという、まさに身を張った宣伝のつもりで始めたのですが、
歩くのって本当に楽しいことを知って、とっても得した気分なのです。
でも、いまでこそ楽しいと思えるのですが、実は毎週歩くのがつらいときもありました。
特に12月。忘年会が続いて、週末くらいはゆっくり寝坊したいと思っても、
5時すぎ目覚ましの音に飛び起きて、帰ってくればクタクタで、翌日月曜日には
デジカメの写真を整理して
という繰り返しに、もうイヤ!と思ったこともありました。
でもでも、甲州街道もあと一回を残すのみとなり、今は終わってしまうのが
とってもさびしいんです。
これって終わりが見えてきたからそう思うのであって、まだまだ道のりが長ければ、
やはりつらいと思うのでしょうかね。 人間て現金ですからね。特に私は。
「サン・ジャックへの道」の公開までに1500キロ歩くと豪語しましたが、
2月は「サン・ジャックへの道」の監督コリーヌ・セローが来日しますし、
ベルリン映画祭へもいくので、歩ける週末がほとんどありません。
どうやったら公開までに1500キロを達成できるのか。
うーん、ベルリンまでの飛行機のなかを行ったりきたりして距離を稼ぐか、
またはベルリンで映画祭会場をぐるぐる歩いた距離を加算していくか、
とにかくこまめにつみあげていくしかないですねえ。
実は、「サン・ジャックへの道」と出会ったのが去年のベルリン映画祭でした。
あれから一年たつんですね。見終わったあとの感動を今でも鮮明に覚えています。
映画祭で心底気に入った作品に出会えることはとても幸せなことです。
そして、配給権を取得したいと思う気持ちにもまったく迷いはありませんでした。
こんな風に一点の曇りもなく作品を信じて配給していけることは大きな喜びです。
この映画を一人でも多くの人に届けたい。
そう思って私も宣伝うーまんたちも頑張っています。
きっと結果がでると信じて、1500キロ達成をあきらめず初日まで歩き続けますね。